常設展示室 1F 2010 MOMASコレクション 第2期

2010.7.17 [土] - 10.17 [日]

光と風の贈り物

クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》など、移ろいゆく一瞬の光を捉えた印象派の作品から、斎藤豊作、瑛九など埼玉ゆかりの美術家、ジェームズ・タレルなど現代の美術家に至るまで、光と風をテーマにした作品を幅広く紹介します。本来は目に見えない光と風を、美術家たちはどのように表現したのか、注目しながらご覧ください。

平天空の彼方へ

太陽、月、空、宇宙をテーマにした絵画、版画、写真を展示します。私たちは無限に広がる宇宙や、夜空に輝く天体に思いを馳せますが、美術家たちにとっても、天空は魅力的な題材です。空や雲の広がりをあらわした作品、天体の光の軌跡を画面に留めた作品など、様々な作品と出会うことによって、天空の彼方へ旅するような気持を味わうことができるでしょう。

美術館物語:すわってみる・さわってみる

当館は開館当初から、優れたデザインの椅子を収集し、人気を集めてきました。現在では「椅子の美術館」として知られるようになり、コレクションの数も増えています。このコーナーでは、その中からデザイン史上有名な椅子や、個性的な椅子を10脚ほど展示します。椅子を目で見て楽しむとともに、実際にすわって、そのすわり心地を体感しながら、椅子の魅力を存分に味わっていただくことができます。

陶芸の前衛運動から

八木一夫を中心に、戦後の京都で活躍した陶芸家集団「走泥社」の作品を展示します。彼らは、陶芸の基本となる皿や壺といった実用的な器のかたちを離れ、より自由で独創的な作風を展開しています。その活動は、陶芸や土という素材の可能性を広げ、次世代に大きな影響を与えました。今回はコレクションから、抽象的なかたちの作品や、遊び心が感じられる作品を紹介します。

会期

2010.7.17 [土] - 10.17 [日]

休館日

月曜日(ただし、7/19・9/20・10/11は開館)

開館時間

10:00~17:30  (入場は17:00まで)

観覧料

一般200円(120円)、大高生100円(60円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
※企画展観覧券をお持ちの方は、あわせてMOMASコレクションもご覧になれます。

モーリス・ドニ《トレトリニェルの岩場》1920年

ヘリット・トーマス・リートフェルト《レッド・アンド・ブルー》1918年(デザイン)

梅田正徳《月苑》1988年(デザイン)

MOMASコレクションロゴ

埼玉県立近代美術館では、2008年度より「常設展」という呼称を「MOMASコレクション」に改めました。当館の常設展では2002年度以降、外部からの借用作品や現存作家のご協力によって、所蔵作品を核としつつも従来の常設展のイメージに捉われない、企画性の高いプログラムを実施してきました。名称変更はこうした意欲的な姿勢を示そうとするものであり、これまで以上に充実した展示の実現を目指しています。

※MOMAS(モマス)は埼玉県立近代美術館(The Museum of Modern Art, Saitama)の略称です。